整体の仕事をしていると、ある共通点に気づきます。
自律神経の不調で来る人には、
あるタイプの人がとても多いのです。
それは
優しい人
です。
本当に不思議なくらい、
自律神経が乱れている人は
優しい人が多いのです。
もちろん医学的な診断ではありません。
ですが、長く人の体を見ていると
これは偶然ではないと感じます。
では、なぜ優しい人ほど
体のバランスを崩してしまうのでしょうか。
理由の一つは
人の感情を受け取りやすい
からです。
優しい人は
相手の気持ちをよく考えます。
怒っている人がいれば
「何かあったのかな」と思う。
悲しそうな人がいれば
「大丈夫かな」と気になる。
つまり
人の感情に敏感
なのです。
これは素晴らしい能力ですが、
体にとっては負担になることがあります。
なぜなら、人の感情を感じ取ると、
脳はそれに反応するからです。
例えば
誰かが怒っている
空気がピリピリしている
こういう状況では、
脳は「危険かもしれない」と判断します。
すると体は
・心拍数が上がる
・筋肉が緊張する
・呼吸が浅くなる
という状態になります。
これは本来、
危険から身を守るための反応です。
ところが優しい人は
この反応を日常の中で何度も起こします。
職場で気を使う
家庭で気を使う
人間関係で気を使う
すると体はずっと
小さな緊張状態
を続けることになります。
そしてその状態が長く続くと、
自律神経のバランスが崩れてきます。
もう一つ理由があります。
それは
我慢する習慣
です。
優しい人ほど
「迷惑をかけたくない」
「波風を立てたくない」
と思うことが多いです。
そのため
本当は嫌なのに断れない
本当は疲れているのに頑張る
ということが増えていきます。
体から見ると、これは
ブレーキを踏み続けながら走っている状態
に近いのです。
アクセルは
仕事
家事
人付き合い
ブレーキは
我慢
遠慮
気遣い
この状態が続くと、
体はとても疲れてしまいます。
実際、施術中にこんな会話をよくします。
「優しいって言われませんか?」
そう聞くと、
「よく言われます」
と答える人がとても多いのです。
もちろん優しさは
人にとって大切なものです。
ただ、もし体がつらいときは
少しだけ考えてみてください。
もしかすると体は
「もう少し自分を大事にしてもいいよ」
と伝えているのかもしれません。
自律神経の不調は、
体の問題だけではありません。
生き方や人との関わり方が、
静かに体に現れることがあります。
体を整えるということは、
時には
自分との付き合い方を整えること
でもあるのです。

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